インゴ・マウラー 詩人といわれる理由
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つくば美術館で5月28日まで開催されている「インゴ・マウラー展」を見に行ってきました。
つくば美術館のサイトはこちらです。
インゴ・マウラーさんは世界的に活躍しておられる照明のデザイナーで、
"光の詩人"または"光の魔術師"と呼ばれることも多い方です。

今回の展示では、これまで活動を続けてきた40年間を順を追って見ていくことができます。
40年間を4つに区切り、それぞれの時代で登場してきた新しい照明技術に常に挑戦し、
新しい光を探求しようとする姿勢をひしひしと感じさせられました。

美術館に行く前には、彼の照明の持つ独創的なフォルムを写真で見て
ぜひ見てみたいと思い、向かったのですが
今回の展示を見た感想として
この照明のデザインが素晴らしかったというような、強く印象に残る1つの作品というものは
私のとしてはありませんでした。
それはおそらく世の中に存在する美しいデザインの照明器具というものの多くが
こんなシーンを照らし出すためにというニーズの上に
作り出され、そのフォルムから放たれる光をデザインするという発想をしているのに対し、
インゴ・マウラーさんのデザインは、使用シーンを考えたイメージよりも
新しい光を作りだそうとする気持ちが先にあり、
光の放つリズムや色彩など、
「光と出会う」という"経験"を大切にしているという印象を受けたからだと思います。

私はこの印象を"経験"という言葉で表しましたが、
この照明器具自体の持つフォルムよりも、
フォルムを持たない、光そのものを作り出そうとする姿勢が
"詩人"と評される所以なのかもしれません。


つくば美術館ではあと約1週間の展示となりますが、
東京では、
東京オペラシティー アートギャラリーで 2006年7月8日~9月18日
大阪では
サントリーミュージアム天保山で 2006年10月7日~11月5日
と巡回されるようなので、もし機会がございましたら、
足を運んでみるのも良いのではと思います。


インゴ・マウラー公式サイトはこちらです
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by naomedia | 2006-05-20 22:43 | アート ・ デザイン
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