クロアチアのチェック柄にせまる
e0011904_1341698.gif

まもなくW杯が開幕しますね。
サッカーのニュースを見ているとき、クロアチアのチームが映ると
私はついユニフォームの赤と白のチェックが気になって仕方がありません。
どこか懐かしさすら与えてくれる少し時代遅れのような印象も受けるのですが、
それ以上にユニフォームには珍しく"かわいい"のです。
まるで子どもが着ているような服のような印象を感じさせられます。
ただ、国旗や国章などからきているデザインのせいか、少し視点を変えてみると
中世ヨーロッパの騎士が来ていた衣装のようにも見え、
たくましさも見えてくるので不思議なものです。
今回は、この不思議な柄が気になったので少し調べてみました。

クロアチアは1991年にユーゴスラヴィアから独立した新しい国ですが、
このチェックの歴史は古く、約10世紀に存在したクロアチア王国の紋章として
使われており、民族の象徴の意味があるそうです。
ちなみに、このチェックには名前があり、「シャホヴニツァ」といいます。
国旗はこのチェックにブルーが加わり3色となりますが、
赤は --- 尊い血の犠牲
白は --- まばゆき輝く光明
青は --- 澄み渡る青空
を意味しています。 
(世界のサッカーエンブレム W杯&南米エディション参照)

ただ10世紀に生まれたといってもどんな時代なのか、イメージがわかないので、
日本の歴史と照らし合わせてみると
平安時代の中期にあたり、政治では藤原道長、
文化の面では紫式部や清少納言が活躍していた時代です。
この時代に既に紋章が民族の象徴として使用されていたとは
すごいことだと感じさせられますが日本でも華やかな十二単などが登場してきたわけですから、日本にも模様があったはずと思い日本の模様を探してみると、
その結果は驚かされるものでした。
まずはこちらのページをご覧になってみて下さい。

なんと、その時代の着物の模様と、クロアチアのチェックに同様のものが存在するのです。
四角以外にも幾何学の図形が連続的に配置されるなど、
クロアチアのチェックが長い間使われているのと同じように現在も使われている模様がこの時代に生まれていたことに気づかされます。

飛鳥時代には、すでに広隆寺の弥勒菩薩半跏思惟像のアルカイックスマイルに見て取れるように古代ギリシャの影響が見て取れる表現が伝わってきていますが、この柄に関しては
他の柄には影響がありませんので偶然生まれたものだと思います。
またこの時代は、大陸との交易も少なく、日本が独自の文化を発展させた国風文化の時代にもあたるからです。


このようにクロアチアのチェックを調べているうちに日本との意外な関係に辿りつきました。
今回はチェックにフォーカスを当ててきましたが、
W杯ではこのチェックにばかり眼がいってしまわないくらい、
日本代表のプレーの輝きに期待したいですね。


参考文献
世界のサッカーエンブレム W杯&南米エディション  
斉藤健仁 野辺優子  えい文庫 

参考サイト
日本の着物
http://www4.ocn.ne.jp/~isyo/conset.htm
[PR]
by naomedia | 2006-05-27 13:11 | カルチャー・エデュケーション
<< バラは日本に生えている!? 夢にでるのはいつも生家 >>