料理の味を変え、暗闇に明かりを灯し安心も与えてくれます。 人間は火の持つ熱や光を活用し、生活に活用してきましたが、 火には意外に気づかない他の力があるのではないかと キャンプファイヤーをしているときに気づかされました。 その力とは焚き火には人の心を開かせてくれる効果があるのではないかということです。これはレストランで灯っている蝋燭なども似たような力を持っていると思います。 暗闇の中で燃えるほのかな火はそばにいる人間を安心させリラックスさせてくれます。 これは、蛍光灯よりも、電球の方が人の心をリラックスできるというところにも見て取れるでしょう。 でも焚き火を前にすると、このリラックスの状態とはまた少し違った感覚を火は私たちにもたらしてくれると思います。 夜、キャンプファイヤーのように火を囲んでいると、人は自然と誰に教わったわけでもなく話をしはじめ、その内容はどこかしんみりとし、聞き手は相手の話に真剣に耳を傾け、そのうち聞き手に回っていた人間も自分の話もしたくなるものではないでしょうか。 私の経験からするとその状況で話すテーマは人生や将来、またはこれまでの経験の話をすることが多い気がします。 どうして、炎を眺めているとあのような心を開く状況になってくるのでしょうか。 私が例に挙げている焚き火はキャンプファイヤーのような比較的暖かい季節に取り囲んでいることをイメージしているので気候や自然の中での雰囲気が人の気持ちを開放的にしてくれているということも考えられます。 現時点では、私も心を開く状況を作り出す要因はわかりませんが、ひとつ感じているのはあの炎の"ゆらぎ" そしてほのかに伝わってくる"暖かさ"が関係しているのではないかと感じています。 心を開く状況を作り出すひとつの要因として、 まず焚き火の作り出すあの明かりとほのかな暖かさが心をリラックスさせ、そして 炎の持つ揺らぎが話し手の顔をドラマチックに映し出し、話をとても感傷深く聞かせてくれ聞き手を引き付けるのでないかと思うのです。 それらの効果が次第に、話し手には自分の話をとてもよく聞いてくれているという印象を与え、話を続けやすくしますし、聞き手には、話し手が普段、自分に普段は話さないようなことを一生懸命話してくれているという印象を与え、真剣に耳を傾けお互いが心を開いて打ち解けられる心地よいシチュエーションを炎が作り出してくれるのではないかと思います。 もう夏も終わりに差し掛かり、キャンプファイヤーをするような機会も少ないでしょうが、もし焚き火を囲んで話をする機会がありましたら、そんな心地よさを感じてみてください。 親子同士のコミュニケーションが不足し、それが原因で、家族の中で殺人がおきてしまうような最近において、リビングのソファーで話をするだけでは、普段閉じてしまっているお互いの気持ちを開くのにいたっていないような気がします。 それでは、いくら長い時間接していても心の共有にいたっていないのではないでしょうか。 お互いの心をうまく開く手段のひとつにキャンプでした焚き火のように、うまくお互いの心を開き合える状況を作り出すことも今の生活には必要なのかもしれません。
by naomedia
| 2006-09-02 23:02
| カルチャー・エデュケーション
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