大人になってからは初の登山だったのでとても新鮮な1日となりました。 山は昨今の中高年登山ブームの中、中高年のハイカーが多く、 私の年代は非常に少ないものでした。 実際に登った感想は 自然の中で気持ちよく過ごしたというよりも、 つらいとまではいいませんが大変だったという印象です。 岩を1つ1つ超えていくので、10分歩いて5分休憩というスローペースで少しずつ登り、約4時間かけて頂上に辿り着くことができました。 登る前から楽な道のりは想像していませんでしたが、 なぜそんな思いまでして人は山を登るのか、またブームとなるのかがずっと疑問でした。 その日は天候も良く、遠くの山々まで見ることができた最高の登山日和で、登頂できた充実感を頂上で十分に味わえたと思います。 でも私は下山している最中も、なぜ人はこんな思いまでして山に惹きつけられるのかその疑問は解けずにいました。 このとき私が思っていた惹きつけられる理由 これらのことは、下山中のみでなく、出発以前にも想像していた理由でもあるのですが、登った後に振り返ってみてもどれも的外れではなかったなと感じています。 登っているときには、頂上に登ればそこになにか答えがあると思っていましたが、 実際にこの答えがもう少し見え始めたのは登山後、数日経ってからでした。 帰宅後、日に日に登りきった充実感が不思議と増していき、辛かった思い出を吹き飛ばし、また別の山に挑戦してみたい、 次はどんな体験が待っているのだろうと、登山を楽しかった時間へと変えていったのです。 そしてもう1つ、登る前には全く気づくことのできなかった喜びを、登っている最中に味わっていたことに気づかされました。 それは思いやりです。 普段、何でも1人でできてしまう便利な現代社会において、多くの不便や危険がある山において、普段は使わないような相手に対しての思いやりの言葉や行動を自然とみんなが発していたのです。 そのお互いを思いながら過ごした時間が、日常の人間関係とは違いとても心地よく感じていたことに気づかされたのです。 これらの体験は目には見えませんし、ダイレクトに心に飛び込んでくるようなインパクトもありません。 しかし、普段気づくことができない家族や夫婦の絆、人の優しさを再認識できるもの、山が人を惹きつける1つの理由なのかもしれません。 その他の山の写真はこちらで見られます。
by naomedia
| 2006-09-16 14:41
| カルチャー・エデュケーション
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