サンフランシスコといいますと、霧の街というイメージがありますが、私が滞在した期間のほとんどは雲ひとつない青空が広がっていました。 日本でも秋や冬には空気が乾燥し、澄みきった青空になりますが、夏の青空は多湿でどこか霞のかかってしまいます。 真夏の澄み切った青空が珍しく感じた私は、その空ばかりを写真を撮影してしまいました。 この写真を見ると名物の霧は珍しいのかと感じるかもしれませんが、霧は頻繁に現れます。 ただ多くは夜から朝方にかけてで、昼間に現れる事はそんなに多くはありません。 私が滞在していたところは、SFから80キロくらい離れてしまうのですが、 そこでは霧は地上よりも高い位置に毎朝現れました。 そのため朝はいつもどんよりと曇り、夏なのに寒いのです。 ちょうど現在の日本の朝の涼しさが夏でも存在します。 しかし、毎朝9時を過ぎた頃、10分くらいの間にたちまちその雲は消え、雲ひとつない青空が広がるのです。 左から2枚目の写真で、右の山の上のほうで雲が薄くなり、そのまま左に雲が流されていくのかと思いきや、そのまま雲が分かれて空に消えていってしまうのです。 空にばかり興味を引かれてしまい上ばかりを見て歩いていると、街灯に取り付けられている看板が目を引きました。一枚目は、SF RISINGキャンペーンの広告、そしてもう一枚は、サンフランシスコ・シンフォニーの広告です。 SF RISINGはSFを襲った大震災からちょうど100年目を記念し、あの出来事から復興とこれからを考えるキャンペーンで、そのシンボルに不死鳥(フェニックス)をつかっているようですが、その広告はまるで後ろの青空を切り取ったようなデザインをしています。 そしてもう一枚のサンフランシスコ・シンフォニーの広告は、雲ひとつない青空にまるで、ト音記号の形をした雲が浮かんでいるように見え目が留まりました。 これらの広告を見たときに、気持ちのいい広告だなと感じたと同時に、雲ひとつない晴天が毎日続くこの地だからこそできる手法だなと思いました。 この青空のおかげで毎日快適な生活を過ごせたのですが、 他にも素敵な出来事を私にプレゼントしてくれました。 それは、写真をご覧になって感じると思うのですが、 光が強いのでとても画像がきれいに、そして発色よく写るのです。 考えてみると、カメラを購入しようと思いパンフレットを開くと、必ずといっていいほど地中海周辺で撮影した、イタリアやフランスのサンプル写真が写っていますね。 日本ではなかなかあの光はでないのです。 SFもワインの産地として有名なように、地中海性気候で同じような環境で光が似ているのでしょう。 街だけを撮影していたら気づかなかったと思うのですが、 青空を撮影していて、「ああ、この気候と空のおかげで写真まできれいに写せているのだな」と光の持つ力にも気づかされました。
by naomedia
| 2006-09-30 15:13
| アメリカ
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