秋の流星群というと7,8年前のしし座流星群を思い出します。1999年のことだと思うのですが私もベランダから夜空を眺め、とてもすばらしい天体ショーを経験することができました。一夜で数え切れないほどの流星を見たのですが、その中に1つとても印象に残っているものがあります。 その流れ星は下の左図のようなもので普通の流星ではなく、 その瞬間、それまで人の気配を感じることもないくらい静かだった周囲から「おおっー」という歓声が上がったのです。 しかしこの流れ星はそれで終わりではありませんでした。 その流れ星の通った形がぼんやりと空に残っていたのです。まるで打ち上げ花火の後に残った煙のようでした。最初は明るい光を見たので、太陽を直接見てしまったときのように目に残像が映っているのだと思いました。しかし1分経ち、2分経つうちにやはり目の錯覚ではないと気づかされ、その煙のようなものは3~4分後には少しずつ飛行機雲が消えるように崩れていき消えてしまいました。 しかしその後はその煙のようなものがやはり自分の気のせいかと思っていたのですが、今回色々と調べてみると流星痕というものの存在に行き着きました。 それとは違い、まれに十数秒から数十分にもわたり空中で光るものがあり、それを永続痕と呼び、私が見たものの特長がぴたりと一致します。 長時間の発光と共に高層の風の影響で徐々に形を変え消えていくというのです。しかし、この光の正体は何が光っているのか未だにわかっていないそうです。 永続痕の写真はこちら (肉眼ではこのサイトに掲載されているような写真ほど明るくは見えません。) 短痕の1,2秒の光はプラズマが光っているとわかっていて、その発光の仕組みはオーロラの発光と同じとされています。 オーロラと聞くと、私が見たほのかな光もオーロラに近い光だったのでは!と思ったのですが(オーロラを見たことはありせんが。)永続痕はやはりプラズマが光っているわけではないようです。 それはプラズマが光る仕組みを知ると理解できます。 そもそもプラズマとは、物質の状態である固体・液体・気体を超えたその先にあるもので このとき分離した電子が、高速で大気の酸素原子と衝突すると、酸素原子は余分なエネルギーを放出しようと光るそうです。 永続痕はとても珍しいもので、なかなか見ることができませんがしし座流星群では現れる確立が高く、そのため観測の準備もできたため写真も残りました。 永続痕が現れやすい条件とは以下のものです。 自分の錯覚かもしれないと思っていたことが今回調べてみると実際に存在することがわかり調べれば調べるほど、出会えたことに一層の喜びを感じるようになりました。 今回見られるオリオン座流星群は、ハレー彗星が落としていった塵が振ってくるため、通過後、既に17年が経ったことで年々数は減ってきてしまっているようですが、今年も素敵な出会いが空やからやってくるといいですね。 (難しい内容になってしまいすみません。 私も今回勉強したものばかりですので、間違っているところがあればご指摘ください。) 参照サイト Stellar Scenes 流星の部屋
by naomedia
| 2006-10-19 01:18
| カルチャー・エデュケーション
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