ジュウダイニュースの思い出
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年末になると、様々なメディアで今年起きた重大ニュースを振り返る特集が組まれていますね。このような重大ニュースの特集を毎年見るたび、私は一つの思い出が蘇ってきます。

思い出となった出来事が起きたのは私が小学校4年生のときのことでした。
終業式も終わり、教室で最後のホームルームを行っていたときに冬休み中の宿題についての説明がありました。
休み明けに提出しなければならないもののリストは、配布された学年便りのようなプリントに書かれていたので確認で終わったのですが、担任の先生はその説明のときにうちのクラスだけの宿題を出すと言ったのです。
その宿題とは
「年末になるとテレビや新聞で今年の“ジュウダイニュース”がよく流れますね。その中からどれでもいいので気になったものを1つ決めて、自分の意見などもいれて原稿用紙1枚くらいに書いてきてください」というものでした。
先生のその場の思いつきのように出された宿題のため、内容を黒板に板書もせず、口頭での説明を各自が学年だよりの余白などにメモをとったのですが、そのことがその後私を苦しめることになりました。

“今年のジュウダイニュース”という言葉を私は“今年の10大ニュース”と受け取りました。その説明を聞きながら、そんなにいろいろなところで発表される10大ニュースならそれぞれのメディアで選ばれる10個のニュースは違ってきてしまうのではないか?
先生はいろいろなところで発表された10大ニュースをどのようにして発表されていたと判断するのだろうと不思議に思いながら聞いていました。

それから冬休みが始まり、テレビでも新聞でも10大ニュースが発表されるのを見逃さないようにしようと思い毎日チェックしていたのですが、その年に起きた大きなニュースを振り返るものはあっても、10個の大きなニュースがランキングされたものとは出会うことができないまま、年を越してしまいました。

年を越えてしまえば、たくさん放送されていた大きなニュースを振り返るものも一気に姿を消してしまいます。その状況になった私は、自分は10大ニュースの発表を見逃したのだと愕然とし焦りに焦りました。
クラスのみんなが10個の中から一つ選んで書いてくるのに、自分は大きなニュースだったなと自分で心あたりのあるものを書かなければならなくなったと思ったのです。
もしそのニュースが他の人と違っていれば、自分だけその発表を見ておらず、適当に書いたことが先生にバレてしまい怒られるのではないかと不安でいっぱいでした。
そんなに不安なら仲のいい友達にでも、どんなものを書くのか聞けばいいと思われるかもしれませんが、時期が正月なだけに実家に帰っていたり、普段遊ぶ友達と遊ぶような機会もないまま冬休みが明けようとしていました。

悩んだ末、冬休みの終わりも近づき、年末の新聞を山積みの新聞の中から引っ張り出し、できる限り無難な記事を選び書きドキドキしながら提出した記憶があります。
結局、提出後どこかのタイミングで、10大ニュースではなく重大ニュースを言うことが周りの様子からわかり、自分の勘違いに気づきました。

もしあの時、先生が“重大ニュース”と板書してくれていたら何も問題がなかったのですが、意味までも良く似た同音異義語のおかげで私は冬休み中ずっと苦労させられたのです。

この時期に重大ニュースの特集を毎年見るたびに、そんな勘違いの一人ドタバタ劇がそういえばあったなーと思い出してしまうのです。
ただいまだに疑問に感じることもあるのです。
それはあのとき、他のクラスメイトは何も思わずに“ジュウダイニュース”を“重大ニュース”に素直に頭の中で変換できていたのだろうか?ということです。
最近、漢字の変換ミスコンテストで「回答案です」が「怪盗アンデス」になってしまい面白いという記事がありましたが、あのとき私以外にも実は口にしなかっただけで同じように苦労した人もいたのではないかと思うのです。
今となっては確認の方法もありませんが、思い出すたびに顔がほころんでしまう年末の思い出です。
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by naomedia | 2006-12-26 22:37 | カルチャー・エデュケーション
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