カテゴリ:アート ・ デザイン( 6 )
PicLensの3D 表示機能
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ブラウザのFirefoxは拡張機能が自由にダウンロードでき、自分の好きな機能を
追加することができるので僕もたまにダウンロードしては追加しているのですが
今日試してみて驚かされたソフトがあるので、紹介したいと思います。
PicLensというソフトでGoogleやYahooの画像検索や写真共有サイトの
Flickrの写真などネット上に上がっている写真が3Dの空間に浮かんでいるかのように見ることができます。

以下の画像は、僕のFlickrをPicLensを使って開いた画面です。
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僕は存在を知らなかったのですが去年の夏頃にはリリースされていて、既にgoogle の画像検索で表示される画像をスライドショーとして見ることができていたようです。
それが最近のアップデートにより3Dの空間で眺められるような機能が追加されたということでした。

実際に使ってみた感想は、軽いソフトウェアで写真もブラウザで見る場合にはページごとに区切られてしまいますがページの境がなく閲覧できるのでサクサク見られて面白いです。操作もすべてマウスでできるので慣れるための苦労もありません。
黒い背景なのでどこかMac OSXのLeopardのCover Flowに似ている印象があるのですが、動きはGoogleの画像管理ソフトのPicasaに似ています。
浮遊感や動きのリアルさを追求したのか動きは非常にスムーズなのですが、全画面でゆらゆら動く写真を長時間眺めているとどこか酔ったような感覚をもたされます。
この辺りも問題点もPicasaに似ている点です。

PicLensに表示されている写真から元のページへのリンクもスムーズで、ネットの速度さえ追いつけばどんどん画像を読み込んでくれるのでこれらの写真がネット上にあることも忘れさせられます。

既にFirefoxを使っている方でしたら簡単で、サイトにいき
こちらがFirefox向けのページです。)
ダウンロードしてFirefoxを再起動すればすぐに使えます。
InternetExprolerでも使えるそうですが、機能が劣ることとIE7にはまだ未対応ということで使うことはできません。
こちらがInternetExplorer向けのページです。)

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提供しているサイトのTopページに
Think beyond the browser.
というメッセージが書かれていますが、まさにその通りだと感じました。
拡張機能のイメージと言えばおんぶにだっこというイメージならば完全にだっこされる側だと思っていた物がそれ以上の物になった気がします。

現在この機能で見られるサイトはいくつかのサイトに限られ、また画像の閲覧だけなのでどこか物足りなさもあるのですが
もしよければ試してみてください。

僕個人としてはこのソフトを使っていて、大学生のこのに研究した3Dブラウザの思い出が蘇ってきました。
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by naomedia | 2008-01-31 17:17 | アート ・ デザイン
駄菓子のなかのグッドデザイン
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サイコロキャラメルを皆さんもご存知だと思います。
ずっと同じパッケージなので、慣れてしまいあまり気に留めることもなかったのですが、最近久々に手に入れ、食べ終わった箱が机の上に置かれたままになっていたときにこのパッケージの持つ強さに気づかされました。

普段雑誌などでパッケージのデザインとして取り上げられるのは、オシャレでかっこいいものや、シャンプーのTSUBAKIのようにコストをかけて差別化を図っているものにばかりです。
しかしこのパッケージは立方体の箱に2色(白ベースの箱では青色の文字が加わります)で印刷されているだけのとてもシンプルで安価です。しかしそれにも関わらず、存在感がある面白いものなので思い取り上げてみることにしました。

この箱を冷静に眺めてみると、パッケージで大切な商品名は小さく、1つの面のドットの中間に書かれているという控えめなものです。
私たちにとっては既にこのパッケージ=キャラメルと反射的にわかってしまいますが、初めて見たと考えるとどんなものが入っているのか、どんな味がするかも想像しにくいのでかなり大胆なデザインに思えます。
しかし視点を変えると駄菓子屋さんを訪れた子どもにとって、限られたお小遣いのなかでお菓子も買いたい、でも安いおもちゃも買いたいというニーズのどちらにも答えられ、子ども心をついたデザインなのかもしれません。
試しに食べ終わったこの空き箱の蓋を閉め、転がしてみるとちゃんとサイコロとして機能しているのでうれしくなります。

中身のキャラメルももちろんおいしいのですが、とはいえこの味が食べたい!というほど中身に惹かれるわけではありません。比較的、普通なキャラメルが一箱につき2つずつ入っているだけです。やはりこの商品が長い間残っているのにはやはりこのパッケージの持つ存在感が多くの人を惹きつけている結果だと思います。

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今回はサイコロキャラメルという懐かしいものを取り上げてみたのですが、本当の懐かしさと、自分の子どもの頃に感じていたものにズレがあることにも気づかされました。
それは駄菓子屋さんで、ああこれは懐かしいなと思いこのキャラメルを手に取ったのですが、お店の人には
「そのキャラメルね、子どもはあんまり買わないのよ」と言われたのです。
自分では懐かしいと思い手に取ったものが子どもには余り売れていないということに不思議だったのですが、説明を聞いてわかりました。
「それ、一つで100円するでしょ。だから高くて子どもは買わないのよ。」
この言葉を聞いて本当の子どもの頃の記憶が蘇ってきました。百円玉一つを握りしめて買い物に行っていたころ、確かに私もこのキャラメルには手が出せずにいました。
あれ1箱で100円なら、10円のガムや、チョコ、イカそうめんなどをいろいろ楽しめるものをバランスよく買うとしていたのです。駄菓子のイメージの強いサイコロキャラメルも当時の私としては、スーパーなどで売っている一箱100円のチョコと同じく高く手が出なかったものだったのです。

小さな紅白の立方体を通してデザインの持つ力のことから、子どもの記憶も都合のいいように書き替えられてしまっていたことにまで気づかされ、うれしくも何かを失ってしまった自分に寂しさを感じる出来事でした。
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by naomedia | 2006-11-23 11:28 | アート ・ デザイン
ものづくりとラブレターの共通点
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先日、ラジオを聴いているとDJ(誰かは忘れましたがミュージシャンのようでした)に対して「なぜ、アーティストは夜型なのですが?」という質問が寄せられていました。

私はデザイナーでアーティストではありませんが、やはり夜に作業をする方が集中できるのです。美大時代の友人を見ても、その多くも夜型だったと思います。

ではなぜ、夜型なのかと聞かれると答え方に困ってしまいます。
一日中アイディアを考え続けて、そしてようやくまとめに入るからいう印象ではあるのですが、夜の作業は集中でき、はかどるのです。


さて、このDJはいったいどんな答え方をするのかと、聞き耳を立てていると
その答えは非常に簡潔で、誰にでもイメージし易い説明に驚かされました。

「もしあなたが好きな人にラブレターを書こうとしたら、
朝起きて、さあ書こう!なんてしないでしょう。まずそんな気分にならなし、お昼までに書き上げようなんて予定も立てられない。
夜になっていろいろ一日中考えたその人への想いを何度も書き直していくはずです。音楽を作るのだって同じなのです」(言葉は違うと思いますが、内容はこのようなものでした。)

ミュージシャンの言葉なので、私とは違う分野ではありますが
誰にでも物作りに対する熱意を説明するのにとても分かり易いものだと思います。
もし、小中学校の図工や美術の時間が嫌いで物を作る楽しさに気づき難かった人が
この説明を聞いたとしても、またはラブレターを書いたことがない人が聞いたとしても、
自分が作ったものを通して、自分の考えを一生懸命他の人に伝えようとする努力を説明するのにイメージしやすい例だと思います。
なぜ夜型になるかということに関しての答えは「気分」としてしか説明がありませんが
それだけ没頭して一つのことに熱中し、一生懸命に取り組むからこそ夜になってしまうということが想像できると思います。


ラブレターを例に挙げものづくりの流れを説明するのは本当によくできた説明だと思います。
それはものづくりにおける物自体作るところから、作り終わった後にプレゼンテーションするまでの行程がラブレターにも含まれているからです。
何かを本気で作ろうと思ったら、何度も何度もまるで粘土のように練りこみ作っては直し作っては直しを繰り返すはずです。
そうすることによって必要なものだけ、意味を持ったものだけが残り、作品として非常に明確でありながら、深い意味を持ち合わせたものになっていきます。
これをラブレターに例えるなら、手紙に書く文面の推敲にあたりますね。
別の意味に取られないように、そして明確に気持ちが伝わるように言葉を選び、何度も書き直すことでしょう。
ストレートに気持ちが伝わるように。
そして、効果的に相手の気持ちを動かすことができるように。

そしてそのようにしてようやく出来上がった手紙を次のステップで封筒に入れますね。
どんな封筒にするかは、書き始める前に決めてしまっているかもしれませんが、
最後に必ず入れ方を考えるでしょう。
2つ折がいいのか、3つ折の方が印象が良いのか。
女の子ならドラマのように香水を吹きかけるかも知れませんし、閉じるシールを考えかもしれません。
これらのことはものづくりでいうところの、作品を相手に見せる為のプレゼンテーションの準備と重なります。
まず、作品の何から見せるか。
いきなり作品を見せるものいいが、感動が薄くなる可能性がある、だからといってコンセプトから語り続けるとその前に飽きられてしまって作品の確信(ラブレターにおける自分の気持ち)が霞んでしまう。
そんなことで、どういう第一印象を与えるかの戦略と準備ですね。

そして、ラブレターを書いたなら渡し方も必ず考えるでしょう。
確実に、且つ印象的に。
警戒心を持たれないように。
また、うまく渡せなかったときの修正案も少し頭でシュミレーションすることでしょう。
これは、プレゼンする相手に対しての気持ち、準備と全く一緒ですね。

そして実行した後は、
やれるだけのことをやったので、相手がいい返事をくれることを待つだけです。
ラブレターなら「YES」で、
デザインなら「採用」ですね。



家族や友人、知人から週末も夜も気にせず何かを作ってる私の日常について、
なんでそんな思いをしてまでやるの?といわれることがあります。
(決して自分ではそんな思いまでして作っているわけではなく、ラブレターでいう
推敲の部分に時間を取りすぎていて、締め切りぎりぎりで、プレゼンの準備に必死になっているだけなのですが。)
でも、そんな時間が今の私には本当に楽しいのです。
自分の想いを込めたものに没頭し、見せる相手の反応を考えて作っているときは
緊張とワクワクした気持ちとが入り混じりなんともいえない時間になっています。


これまでものづくりラブレターとの類似点ばかりを挙げてきましたが、ひとつ大きく違うことがあります。
それは、何かを作って相手に渡したとき、その場で相手の反応を見ることができることです。

いい反応の時も、悪い反応のときもありますが、
いい反応のときに見せてくれる笑顔はこれ以上ない最高のひとときです。
その瞬間、その表情から、次の作品への意欲をもらっています。

ただ、いつも採用とうまくいきすぎると、調子づいていってしまいますから、
たまに、"フラれ"たり、ダメだしをされたほうが、自分を見つめなおし、成長しなかればいけない部分を見つけ努力するので、よりいい作品ができているのかもしれません。
人生と同じですね。
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by naomedia | 2006-09-13 23:11 | アート ・ デザイン
インゴ・マウラー 詩人といわれる理由
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つくば美術館で5月28日まで開催されている「インゴ・マウラー展」を見に行ってきました。
つくば美術館のサイトはこちらです。
インゴ・マウラーさんは世界的に活躍しておられる照明のデザイナーで、
"光の詩人"または"光の魔術師"と呼ばれることも多い方です。

今回の展示では、これまで活動を続けてきた40年間を順を追って見ていくことができます。
40年間を4つに区切り、それぞれの時代で登場してきた新しい照明技術に常に挑戦し、
新しい光を探求しようとする姿勢をひしひしと感じさせられました。

美術館に行く前には、彼の照明の持つ独創的なフォルムを写真で見て
ぜひ見てみたいと思い、向かったのですが
今回の展示を見た感想として
この照明のデザインが素晴らしかったというような、強く印象に残る1つの作品というものは
私のとしてはありませんでした。
それはおそらく世の中に存在する美しいデザインの照明器具というものの多くが
こんなシーンを照らし出すためにというニーズの上に
作り出され、そのフォルムから放たれる光をデザインするという発想をしているのに対し、
インゴ・マウラーさんのデザインは、使用シーンを考えたイメージよりも
新しい光を作りだそうとする気持ちが先にあり、
光の放つリズムや色彩など、
「光と出会う」という"経験"を大切にしているという印象を受けたからだと思います。

私はこの印象を"経験"という言葉で表しましたが、
この照明器具自体の持つフォルムよりも、
フォルムを持たない、光そのものを作り出そうとする姿勢が
"詩人"と評される所以なのかもしれません。


つくば美術館ではあと約1週間の展示となりますが、
東京では、
東京オペラシティー アートギャラリーで 2006年7月8日~9月18日
大阪では
サントリーミュージアム天保山で 2006年10月7日~11月5日
と巡回されるようなので、もし機会がございましたら、
足を運んでみるのも良いのではと思います。


インゴ・マウラー公式サイトはこちらです
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by naomedia | 2006-05-20 22:43 | アート ・ デザイン
記録から記憶、そして趣味に
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1年程前から写真共有サイトのFlickrの方に写真をアップしてきたのですが、
このページを見に来て下さっている皆さんにも見ていただけるように
リンクを貼ることにしました。
写真のページはこちらから見ることができます。
また右のmenuのphotographからも見ることができます。

写真を撮るのはあくまで趣味の範囲ですが、
私本人としては、最近まで趣味という意識すらないものでした。

デジカメという記録にコストのかからない、そして
簡単に整理できるツールを手に入れたことで、
デザイナーという仕事ゆえ、きれいだな、面白いなというものに出会いを大切にしようと
メモ感覚で写真を撮り始めたのが、始まりです。

メモ感覚で始めた写真ですが、しょっちゅう写真を撮っている私の姿をみた
周りの友人・知人から趣味は写真なんですねと言われるようになりました。
そのように言われるようになってからしばらくの間は、
「いや、ただの記録ですよ」と答えていたのですが、最近ではこれらの
写すこと自体が楽しくなっている自分に気づき
自他共に認める趣味になってきました。

そのような影響もあり、Flickrにアップしてきた写真もメモのようなものから
徐々に自分の好きなものになってきました。
私が大学に入るためにデッサンを学んでいたときからの傾向なのですが、
モチーフとして花に興味があるので、花の割合が多いかと思います。

メモの写真と違い趣味の写真となりますと、コンスタントに写真を撮っているわけではないので、アップするのは不定期ですが、もしよろしければご覧になってください。

(普段からflickrのユーザーの方はわかると思いますが、ちょうど昨日flickrのデザインが変わりましたね!シンプルでよくなったと思います。)
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by naomedia | 2006-05-18 01:11 | アート ・ デザイン
彫刻のある風景で週末を過ごしてみませんか?
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私の出身地の近くの町に、数年に1度のこの季節、
村のあちこちに彫刻が展示され突如として彫刻の里が現れます。

それは都心から約70キロ。田んぼや麦畑などの関東平野の広々とした平地と、
筑波山をはじめとする阿武隈高地山系の山々が交錯する地、
茨城県の桜川市(旧大和村)です。
桜川市はつくば市の隣町で、展示エリアは、つくばエクスプレスが開業したつくば市の中心地から車で約45分というところでしょうか。

このイベント、「雨引の里と彫刻 2006」というもので、10年前の1996年から始まり、
今回で6回目になります。

私はゴールデン・ウィークを利用して彫刻を見て回ってきました。
彫刻の総数は44点。村中に配置されており、役場をスタート地点に、
そこでもらうことのできるイベント用のマップをもらい見て回ることができます。

私は家族と約1日かけて回ってきたのですが、今回も春の気候につつまれ気持ちよく見て回ることができました。
ここで驚かされるのは、展示されている作品のクオリティの高さです。
最初に訪れた際には、正直あまり期待をしていなかったというのが、本当のところです。
それらの気持ちは、展示されているエリアから来ていました。

先ほどから、桜川市で開催されていると言いながら、文中では”村”という言葉を使用しているようについ最近平成の大合併の影響で”市”にはなりましたが、現地の風景は村です。
実際に行かれるとわかりますが、お昼と食べるところもありませんし、展示エリアにはコンビニすらありません。
ジュースの自販機すらなかなか見つかりません。
見に行かれる方は、お弁当を用意していかれるといいでしょう。
そんな片田舎に、大きな彫刻群が現れるのですから、訪れたときの驚きはひとしおです。

e0011904_18392997.jpgそんな土地に43人のアーティストが集まり、自分たちで決めた場所に彫刻を展示するのです。彫刻は以下にも見られるように、石、木、金属、陶器と多種に渡ります。
では、なぜこのようなイベントがこの地域で行われているのでしょう?
それは、桜川市一帯は日本でも有数な石の山地で石材店が多く存在していることに関係しています。
それらの石材店に石を買いに来た彫刻家達が、桜川市の美しい自然の中に作品を展示してみようというように考え、このイベントの始まったと聞いています。

彫刻というと、美術館の真っ白い空間の中に展示されるイメージや、都会の人が集まるところに展示されるイメージがありますが、
素材を産み出してくれた自然の中に、人間の作り出した美しいものを展示することで、お互いの良さを引き立ててくれる印象があります。
特にこの季節は、青い空と、山々の光輝く新緑を背景に、作品がより一層美しく鑑賞できます。
ぜひ週末、お時間がありましたら訪れて見るのも面白いのではないでしょうか。

<雨引の里と彫刻 2006の情報>
広大なエリアに作品が点在しており、推奨ルート(最短距離)で約15キロあります。マップには車で約3時間と目安が書かれています。
私も車を使い3時間~4時間というものでした。
文中にも書きましたが、レストランやコンビニなどはありませんので、準備していかれた方がいいと思います。天気がよければ、外でピクニックも気持ちが良くてオススメです。
車は駐車場があるところもありますが、田んぼのあぜ道などもあり、細い道が何箇所もあります。
役場で自転車も貸してくれるようです。1周15キロなのでかなり距離はあると思います。
ただ基本的に平地なのでそれほどアップダウンはないでしょう。


その他の会場の写真はこちらでご覧になれます。

会期: 2006年4月1日(土)~6月4日(日)
雨引の里と彫刻のホームページはこちらです。
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by naomedia | 2006-05-13 18:48 | アート ・ デザイン