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両国で大相撲観戦
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土曜日には大相撲1月場所を見に両国の国技館に行ってきました。
昨年まで一度も相撲は観に行ったことがことがなかったのですが、
家族で応援できる力士を見つけて以降、昨年の五月場所から東京で開催される場所には足を運ぶようになりました。

テレビで、放送されている相撲しかしならいと、現場で驚かされることがたくさんあります。
まず、最初に入り口で切符を切っているのは昔は力士で今は、協会員を努める親方です。力士時代を知っている人にとっては入り口でうれしくなることでしょう。

そして相撲の開始時間。
夕方からのイメージの強い相撲ですが、取り組みは毎日、朝の8時45分から始まっています。
下のリーグから始まっていき、最後に最高リーグにあたる幕内となり、幕内の中での最後の取り組みが横綱戦となるわけです。
そのため、その日のチケットを持っていれば、朝から夕方の6時まで見られるわけです。
とはいうものの、だいたい人が集まってくるのは、十両の土俵入りあたりからで、だいたいこれが14時半くらいです。
テレビの中継が始まるのが十両が始まったあたりの15時15分くらいなのでだいたいこのあたりになると名前を耳にしたことがある力士が登場します。

4時頃には幕内の土俵入りが行われ、有名力士の土俵入り、そして両横綱の土俵入りが見られるのでこの頃には館内が一杯になります。

またテレビでは音声が一定に調整されているので気づきにくいのですが、
会場に行くと、どの力士が人気があるのかに気づかれます。
日本人の力士なら、魁皇、高見盛、そして僕も好きな稀勢の里。外国人なら最近は把瑠都です。
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この日は最後の取り組みが横綱白鵬対把瑠都で、把瑠都が白鵬を破ったことで座布団が館内を舞いました。
これまで観に行った2回の中では番狂わせがなかったので初めて見れてうれしかったです。


今回観に行ったのは7日目ですが、これまでに観に行ったのは13日目と千秋楽で、
やはり終盤に指しかかってきた方が、一つ一つの取り組みに大きな意味を持ってくるのため、見ていて緊張感があって面白いなと感じました。

通の人がいう言葉に、「相撲は13日目が面白い」という言葉があるそうです。
千秋楽には既に多くの力士が、勝ち越し又は負け越しが決まっており、(相撲は今場所の勝ち越し、負け越しで次の場所でのそれぞれの地位とリーグが変わります。勝ち越しなら上がり、負け越しなら下がり、どちらでもなければ現状維持です。)多くの取組みには消化試合の様相があります。
そうなってくると、全15日間の中で勝ち越すか負け越すかの瀬戸際の取り組みが多くなってくるのが13日目ということになってきます。
緊張感があり、いろいろな駆け引きがみられるのも13日目なのです。
とはいえ、13日目は金曜日にあたってしまうのでなかなか見に行けないのが残念ですが。

今場所はもう行けないので、また来場所が今から楽しみです。
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by naomedia | 2010-01-19 00:29 | スポーツ
自転車レースがやってきた!
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日曜日にTour of Californiaという自転車レースを見てきました。
場所はなんと大学構内の道路で、所属する研究室からも歩いてもすぐ見に行ける距離です。
今回、スタンフォードで行われたレースは個人によるタイムトライアルで、本レースに向けてのデモンストレーションという位置づけです。
<スタンフォードのコース>


e0011904_16412158.jpg以前はサンフランシスコ市内のコイトタワーのあるテレグラフ・ヒルという場所で行われていたそうですが、3年程前からスタンフォードに移り開催されるようになったそうです。
以前のコースはヒルと名前がつくくらい、坂道を利用していたものだったらしいのですが、大学のキャンパスのコースは平坦なので
タイムトライアルがよりエキサイティングなものになったと新聞に観客のインタビュー記事が載っていました。

本レースは次の日の月曜日から始まり、ツールドフランスのようにチームごとに1週間かけて今年はサンフランシスコの北からロサンゼルスの南のパサディナまでカリフォルニア州の12都市を通過する計約1120kmのレースです。
Tour of Californiaの公式サイト
<全体のコース>

実際に見た感想は、とにかく早いということです。
自転車だけが走っていても、速いな~などと感じたのですが、
審判車や中継用のバイクが後ろから猛スピードで追跡しているときにより速度を実感しました。
2.1kmのコースを4分を切るタイムで走り抜けるので、カーブ等を含めたコースでありながら平均時速50km以上で走り抜けていることになります。






e0011904_1642466.jpg自転車レースのことは全くの初心者でしたが、かなり楽しむことができました。
と言いますのも、レースが好きな人は走る選手のプログラムを持っており、次誰が走るのかをチェックしながら見ています。
そういう人たちが「次は期待できる選手だ」というと周りの歓声はいつもより大きくなり、素人目にも普通の選手との速さの違いわかる速度で走りぬけます。

また普段見慣れている大学のキャンパスが一夜にして、イベントの開催される雰囲気に変わることも驚きで、F1のモナコGPのような印象も持ちました。
日本でも最近東京マラソンが行われたように、週末に道を閉鎖してマラソン大会が開かれ、テレビで中継されることもしばしばありるので珍しいことでは
ありませんが、家族で見に来て楽しんでいる様子が多々見られ、お祭りのような親しみやすさがあります。

自転車のレースの面白さに触れて、ちょっと競技用の自転車が欲しくなった週末でした。

自転車レースのその他の写真はこちらでご覧になれます。
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by naomedia | 2008-02-19 16:46 | スポーツ
アメフトの面白さがわかったとき
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2月3日にプロアメリカンフットボールリーグNFLのチャンピオン決定戦のスーパーボウルが行われます。
今年はアリゾナ州のフェニックススタジアムで行われ、1試合の一発勝負というためかアメリカの国民的行事といわれています。
こちらに来てからテレビを見ない生活なので注目度はよくわからないのですが、友人の何人かからはスーパーボウルはどこで見るの?と聞かれたのでやはり注目度は高いようです。

僕の住んでいる近くにはNFLのチームですとサンフランシスコ49ersとオークランド•レイダースがあるのですが残念ながらこれまで見に行ったことはありません。
ただ同じように盛んな大学リーグがあるのでそちらを見に行ったときの様子を紹介したいと思います。

大学リーグとはいってもテレビで中継されていますし、注目度はとても高いです。
プロリーグとの住み分けできていて土曜日の大学リーグ、日曜日のプロリーグという具合になっています。
僕の所属するスタンフォード大学はpac-10というリーグに属していてその名の通り10校で争います。pacとはpacificの略で太平洋側にある大学で北はワシントン州から始まり、オレゴン、カリフォルニア、アリゾナ州の大学が所属しています。

e0011904_1732865.jpgその中でも特にスタンフォード対UCバークレーの試合はBigGameと呼ばれ注目度が高く、チケットは売り出すとすぐに売り切れてしまうという感じです。距離的にも近いということや同じ位の長さの歴史、私立のスタンフォードと公立のUCバークレー、シリコンバレーのスタンフォードとノーベル賞のUCバークレーという具合にライバル意識が強いことも盛り上がる要素になっています。

僕が行ったのはスタンフォードのホームゲームでチケットも探しまわったところ試合開始前になってようやく友人が余分に持っていたことを知り譲ってもらって行くことができました。このチケットがなんと普通の席で5000円以上し、アメフトのチケットは高いと聞いていましたが大学リーグでもこんなにするのだと驚かされました。
スタジアムは大学のキャンパス内にあり、収容人数は約3万から4万人あります。このスタジアムがアメフトのためだけに使われていることが信じられません。

試合は16時にスタートだったのですが、10時頃にはスタジアムの周りにかなりの人が集まり、みんな折りたたみのテーブルを出してはピクニックをしていました。特に年配の人に取っては、年に1度の同窓会の意味合いが強く試合が始まるまで両校OB入り交じってのパーティです。
僕は日本では毎月Jリーグの試合を1、2回は見に行っていたのでスタジアムの雰囲気には慣れているのですが、集まっている人の数や試合前からの活気には驚かされる物ばかりで、まさにスケールが大きくBigGameという名を試合前に体現した気がします。



e0011904_1655487.jpgお昼も過ぎるとUCバークレーのブラスバンドがキャンパスを行進し、雰囲気も盛り上がります。
そしてスタジアムに入ると試合前に両校のブラスバンドの演奏合戦と国歌斉唱とプロではありませんがアメリカらしさを感じさせてくれました。
ブラスバンドによる演奏はハーフタイムがメインになるのですが、相手側ながらUCバークレーの演奏はすばらしかったです。今回はテレビゲームの音楽を演奏しながら、人文字のようにして描かれた絵がピッチ全体をキャンバスに展開されていました。
特にテトリスの音楽に合わせた人文字は美しく感動しました。

試合に関してですが、行く前には正直あまり試合については期待せず、雰囲気だけでも味わいたいと思いスタジアムにところが正直なところです。
うちの大学のチームはとにかく弱く一度テレビ中継を見たことがあったのですが、あまりのミスの多さにうんざりさせられてしまったくらいでした。


この試合でも始まるといきなりチャンスを不意にし、これで今日もダメかと思ったのですが、ビックプレーから一気に先制し、その後追いつかれるも、どうにか最後までリードを守りきり勝つことができました!
途中大差がつき、多くの人がスタンフォードの勝利を確信して席を立つ人もいたのですが、その後もバークレーの攻撃は続き、ワンタッチダウンで引き分けになるところまで追い込まれ、最後の15分間は勝つかそれとも引き分けまたは逆転されるかの一進一退の状況でスタンフォード側の席は全員総立ちの状態と応援が続きました。

アメフトの試合は日本にいるときにもBS1で放送される試合を何度も見たことがあったのですがテレビを通して見ていた僕の印象はプレーしては停まり、プレーしては停まりの何ともスローテンポで興奮しにくいスポーツだなと思っていました。しかし実際に観戦した印象は大きく違い、常にハラハラさせられます。見ていると「あれもうスタートするの?」と感じるくらいにハイテンポで試合は進み、気がつけば大声で叫んでいます。これまで熱中して見ることができなかったのはひいきのチームがなかったからではないかと感じるようになりました。

試合後は一気にスタンドにいた観客が嬉しさとともにフィールドに流れ込み、選手はもみくしゃ状態で、ブラスバンドを中心に大騒ぎです。
スタンフォードの勝利は6年ぶりらしくうれしさもひとしおというところでしょうか。ガードマンがいてそれなりにフィールドに入ることは制限されるのですが、後から聞いた話しですとBigGameの後だけは特例でピッチで騒ぐことが許されるようでした。
そんなことは知らない僕でしたが、一緒に盛り上がりたいと思いフィールドにおりてはしゃいできました。
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ブラスバンドの演奏、みんなが踏みつけることで漂う芝の香り、みんなの喜びの熱につつまれ、これまた実にアメリカらしい体験ができたと思っています。
その夜は、スタジアムを追い出された後も音楽がキャンパス内に鳴り響き、何とも華やかでした。


スーパーボウルはどちらのチームを応援すると決めていないのでここまで熱くはなれない気がするのですが、日本だとどうしても時差があるので、生中継にしてもリアルタイムで楽しみたいと思っています。

BigGameのその他の写真はこちらでみることができます。
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by naomedia | 2008-02-02 16:59 | スポーツ
なんだかんだで、野球の年
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今年1月、「2006 -スポーツイベントの特色-」という記事で、トリノオリンピックとW杯サッカーという大きなスポーツイベントが複数開催され楽しみだと書きました。
しかし、この一年のスポーツを振り返ると、なんだかんだで野球が一番盛り上がっていたのではないかと思います。

2月に開催されたトリノオリンピックは、オリンピック自体はとても面白かったのですが、日本のメダルという結果だけをみると(メダルの数や色のみを評価することはとてもよくないことだと思いますが。)最後に取れた荒川さんの金メダルに救われたものの、残念なものがたくさんありました。
そして6月に迎えたW杯サッカーは、残念ながらオーストラリアとの第1戦で89分に2点目を入れられた時点で、ほぼ終わってしまいました。
フランス大会では出場に意義があったため、3戦とも楽しめましたが、今回は本当に初戦のみでほぼ望みが消え、最も盛り上がらないW杯となりました。
そんな不完全燃焼の中、コンスタントにスポーツの話題をさらい続けたのが野球です。

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春には、WBCで優勝し盛り上がりました。
スポーツ観戦が好きな私ですが、正直始まる前はWBCには関心の低いものでした。
きっと多くの人が同じだったと思います。
しかし韓国に敗戦の末、本当に瀬戸際に追い込まれながらも、そこからまるで敗者復活戦のように這い上がっていき優勝するドラマチックな展開が一気に日本中を釘付けにしました。


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そして、夏。
W杯が終わり落胆していたところに全くのノーマークだった甲子園が、この夏をより熱いものにしてくれました。はじめのうちは、駒苫の田中投手のピッチングを見ていて彼に注目が集まる大会になりそうだなと思っていたのですが、急にハンカチを使う斉藤投手に注目が集まり、持ち上げられました。
それぞれタイプは違いながらも力が拮抗したため、まるで物語のようにドラマチックな展開で決勝戦は展開し、引き分け再試合へ。そして再試合でも同じように接戦になったのですから日本中が沸き立ちました。
そして両チームの選手とも、真直ぐに野球に取り組む姿にも心打たれました。
相手を単に敵視するのではなく、敬い、逃げることも小細工もなく向き合う姿が見ている側にとても気持ちよく、スポーツの良さを認識させてくれました。


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そして秋になり、プロ野球も終盤になり俄然面白くなったのは今年もやはりパ・リーグでした。3チームのどれが優勝してもおかしくない僅差のなか、最後のスパートで力を発揮した日ハムが優勝し、北海道中を熱くし、その後の日本シリーズも制しまた盛り上がりました。
この優勝は、北海道の盛り上がりに注目が行きますが日本シリーズでは日本全体がどこか日ハムの応援に回っていた気がします。
“新庄効果”ももちろんあるでしょうが、移転して、気分一新フレッシュな日ハムがとても魅力的に見えました。サッカーが好きな私としては、去年のロッテ、今年の日ハムといい、サッカーで結果を出している地域密着を野球でも成功している両チームがチャンピオンになっているのをうれしく感じます。


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冬は冬で、ストーブリーグが例年になく高い注目を集めることになっています。
松坂投手の移籍を代表に、FAを行使する大型選手が目立ち、とても活発な移籍となっています。


このように蓋をあければ春夏秋冬、野球に惹きつけられた年だったと思います。
野球人気が低下、視聴率が低下といいますが、私は今年何度も面白い野球を見て、魅了されました。ただ、この記事の中で1つ触れなかった部分が野球には存在します。
それはセ・リーグです。
つまらない、人気が今までよりも落ちているというのは今のセ・リーグに言えることではないでしょうか。
結局、巨人がくしゃみをして、それが近くにいたセ・リーグにうつったとでもいうべきでしょうか。
最近、「子育ても 介護もしない ジャイアンツ」という川柳が人々の共感を得ているようですが、強引な巨人に嫌気がさした人々が他のチームに愛すべきところをみつけたか、少し離れた立場から面白いゲームを見つけては楽しんでいるように思います。

人気がない、メジャーにとられていると哀れむ声が多数ですが、人気が一つのチームに集中することなく、様々に分散していっていると思います。
このように分散していくことを、人気の低下と捕らえるのではなく、新しい野球の構造が生まれていると捕らえたほうが、野球の将来像としては面白いものが待っている気がします。


今年、多くの人を沸かせた試合はどれも“ドラマチック”でした。
そして共感し、自分が応援すべき対象を私たちは毎回見つけることができました。
このドラマチックな野球が今年だけで終わらず、来年以降も見られるように続いて欲しいと思います。
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by naomedia | 2006-11-18 12:47 | スポーツ
魅せるオリンピックへの期待
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トリノオリンピックの開幕に、心躍らせている人も多いのではないでしょうか。
今回のオリンピックでは、これまでにないほど女子のフィギュアスケートに関心が
高まっていますね。
私もフィギュアスケートに注目しています。
これほどまで毎日、様々なところで取り上げられると早く見たくなりますが、
フィギュアの日程はオリンピックの終盤に組まれ、オリンピックのフィナーレを飾る大きなイベントとしてみる感じになりそうです。

今回のオリンピックではフィギュア以外にも、フリースタイルスキーのモーグル、
スノーボードのハーフパイプなど比較的新しい種目に注目が集まる傾向があります。
これらの種目に挙げられる特徴として、新しいから注目度が高いというだけでなく
“技”が生み出す美しさを競うというところに注目が集まっているように感じます。
いかに確実に、美しく難易度の高い技を決めることができるか。
オリンピックという肉体の限界に挑む大会から、
“魅せるオリンピック”へと変化してきているのをひしひしと感じさせられます。

このように魅せる競技が増えたのは90年代のことです。
94年のリレハンメルオリンピックでフリースタイルスキーが正式種目となり、
98年の長野オリンピックで、スノーボードが正式種目になりました。
長野オリンピックが行われたとき、私はまだ高校生で
美しさを競うスポーツで優位をどうやって決めるんだ?
人が人の演技を審査して、優勝した人が本当に1番なのだろうか?
と疑問の目で見ていたころもありましたが、年々競技が広まるにつれ、
自分の目も肥え、確かに優劣がつくものだと認識でき楽しめるようになりました。
これは、私だけでなく、広い視野でみても世間で認知されるようになってきたことを考えると同じところがあるのではないでしょうか。


ただ、オリンピックのような大きな大会となると、
毎回、審判による問題が発生してしまいます。
2002年のソルトレイクでもフィギュアスケートのペアで審査の際に不正事件がおきましたし、つい先日も、男子フィギュア日本代表の選考のときも審査ミスでもめました。
今回の大会が終わるときには、そんな審査の問題によって、
興奮や楽しい気持ちを減らされない、大会全体としても美しく魅せられてしまうようなオリンピックなってもらいたいですね。
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by naomedia | 2006-02-10 20:58 | スポーツ
高校サッカーから気づかされたこれからの教育
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私はサッカーが好きなので、毎年この時期になると高校サッカー選手権を見てきたのですが、今大会の決勝戦ではいろいろ考えさせられることがありました。

対戦したのは滋賀県の野洲高校と鹿児島県の鹿児島実業高校。鹿実は皆さんご存知のとおり野球も強く、サッカーでも毎回優勝候補に名前が挙がる常連校です。それに対し、野洲高校は出場二回目の学校です。

この2つのチームが出場記録のみならず、とても対照的なチームで、
1人1人の個人技とすばやい連携プレーで華麗なサッカーを見せる野洲高校と、
精神力と体力で育てられてきたような、規律を守った戦術サッカーの鹿実という
印象をうけます。
この対決は、決勝戦が始まる前から楽しみでした。
まるで発想力と個人技で崩されていく南米サッカーと
守備に重点を置いた規律重視のヨーロッパサッカーの対決という構図のようでした。

結局この試合は野洲高校が延長戦の末、1点差で勝ったのですが、
試合結果以上に、野洲のプレーが今までの高校サッカーでは見られなかったすばらしいものだったと思います。試合後は、これからの高校サッカーを変える試合になったと持ち上げられていますが、決してお世辞ではないと感じます。
私は今回の鹿実が決して悪いサッカーはしていないと考えていますし、それであるからこそ決勝戦で力は均衡したと考えています。そして決勝戦までの勝ちあがってきた指導の方法に問題があったとは思いません。ただ、ひとつ大きく違う部分があったと思うのでそこについてお話したいと思います。


これまでの高校サッカーでは、指導者がクラブにおける規約やルールを作り上げ、生徒はその規約に従い、監督の下でサッカーを作りあげてきました。
そのため、生徒はそのガイドラインにちゃんとついていき、ピッチ上で戦術が実現できるようにに筋トレや精神力を磨く訓練に時間を割いてきました。サッカーという競技をしながらも、体力で相手を上回り、相手がついてこられない状況を作り出そうというパワープレーが存在してきたのです。
これらのことがごく普通にこれまでの高校サッカーを支えてきたので、試合を見ていて感じる各校のガイドラインや体力勝負が高校サッカーには必要なものだと多くの人が思っていました。これらには短期で連戦が続く大会の形式からも有利と思われていました。

しかし、今回の野洲のしていたサッカーは全く異質なものでした。
高い位置にからの全体を俯瞰できる位置の視点で見ている私たちでも、次に繰り出す彼らの自由なプレーにはついていけず、度肝を抜かれました。
またそれらのサッカーを選手たちがのびのびと楽しそうにプレーしていて見ている側の心をつかみました。それが、反響の大きさだと思います。

それでは、なぜ出場2回目のチームがそんなプレーをし、優勝できたのでしょか。
しかも野洲は県立高校です。予算も施設も限られてきます。
そんな環境でありながら、あのようなプレーをすることができたのは、やはり指導する側の方針が良かったからだと思います。
この野洲高校の指導者は、サッカーの選手としての活動はないそうです。もともとレスリングの選手で大学4年のときにドイツへ留学し、そこでサッカーをよく見ているうちに興味を持ったのが始まりなのです。
そして、向こうでサッカーをみているうちに、自然と試合を見る目がこえ、
帰国後、日本の高校サッカーを見たときに、サッカーに見えなかったとおっしゃっております。おそらくそれだけ日本ではガイドラインに沿った、型にはまったサッカーをしていたのでしょう。
そこで、今のように組織力でサッカーをしようとしている日本において、
まずは個人の能力を上げなくてはいけないと考え指導を始めました。
身体能力が身につくのは高校生では遅いと、野洲市において小中学生を育てるクラブを作りそこから選手を育て、そして高校の指導者として、選手権につれてきたといいます。

また、ガイドラインに沿ったサッカーではなく、1人1人が考え、判断し、責任を持ってプレーするサッカーをモットーにチームを作ってきたことも特徴的です。
そのため、全体での練習時間は短く、行っている練習も筋トレなどではなく全部ボールを使った練習をしてきたそうです。
そしてその他の時間は各自が目標を定めて毎日練習してきたことが新鮮だと思います。
自分で考えて判断する。
それはピッチの上だけではなく、自分自身をコントロールすることでとても大切なことですね。


規律を重んじる指導と、自由に考え判断させるという教育にはそれぞれメリット、デメリットがあります。
特にサッカーという枠組みの中での自由な判断はできますが、高校生というまだ自分をつかめていない年代に自由を与えすぎても逆効果を与えてしまうことがあります。
ただ、野洲のサッカーを見ていて、自分で考え判断し、責任を持って行動に移すという方法は、今後の教育のあり方として大きなヒントになると感じました。
私自身が、目標もなくただ勉強しなさい、大学には行かなくてはならないという社会一般のガイドラインに流され勉強していた状態から、自分で自分を考えるようになったときは高校2年生から3年生の移り目で、17歳のときでした。
今となって振り返りますと、もっと早く自分で判断し、目標を立て行動するという「自分の生き方を自分で決める」ことに気づくことが出きていれば、私の人生は大きく変わっていたと思います。私の周りでは、優秀な人ほどそれが早くできているものですし、うまく人生を歩んでいると感じます。

現在の教育の方針で、ゆとり教育という名のもとに時間数を削り、ただ子どもたちに時間を与えてあげるだけではなく、どのように自分が人生を歩んでいくのか、そのためには自分が何をすべきなのか、そのような将来の展望や判断力を持たせてあげることが、人生の中では様々な分野で役になってくると思います。

イスラエルの哲学者、ヨゼフ・ラスの考え方にこのようなものがあります。
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これは、ヨゼフ・ラスの考える個人的自律という考え方ですが、この考えを基に考えると
自分で進路(大学や就職)を決めて進むことや、誰と結婚するかを決断するということは自律した生き方だという考えであり、親や教師の影響を受けることは他律的な生き方をさせられているというものです。
例を挙げるとごく当たり前なことに聞こえてきますが、「自分の生き方を自分で決めることは、幸福になるために欠かせない条件だ」という言葉には考えさせられます。
自分で決断するときは、自分の責任で進めるのでリスクやその結果を常に考えて決断します。そのための努力もしますが、他律的な生き方の中では、常に責任を大人に持たせてしまい本人は見守られてしまい、判断力は弱くなります。

自分で判断して先に進む。先に進むためにはどうすればいいのかを本人が考える。
これらを繰り返すことで短期の目標だけではなく、人生のような長期的な目標も立てられるようになる。
これが、これからの教育において大切となってくることではないでしょうか。
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by naomedia | 2006-01-15 02:03 | スポーツ
2006 -スポーツイベントの特色-
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2006年が始まりましたね。
今年は、
2月にトリノオリンピック
6月にサッカーワールドカップ
と、大きなスポーツイベントが続きます。
スポーツ好きの僕にとっては、今から楽しみな1年です。

冬季オリンピックは、夏季オリンピックに比べ、種目数も
参加する国の数もずっと少なくなってしまいますが
そこは、ウィンタースポーツの盛んな日本だけあって、
興奮や感動は引けをとりませんね。

日本にいると、ウィンタースポーツが盛んな国という印象は
あまり受けませんが、世界的にみればかなり盛んだと思います。
それは、スキー場の数にも表れていると思いますし、
また、アルペンスキー、スノーボード、スケートにしても、
世界的な大会が開催しているところからも盛んな地域だといえるのではないでしょうか。

今回の大会では、女子フィギュアスケートが大きく取上げられていますが、
僕が毎回冬季オリンピックで楽しみにしている競技は、
アイスホッケー、ボブスレー、リュージュ、カ-リングなどの
あまり普段は見ることのできない競技です。
これらの競技は日本はあまり強くないかもしれませんが、
ルールも単純明快で、初めて見てもすぐに楽しむことができます。
日本では4年に1度しかスポットライトが当たらないのがとても残念なのですが、
そうであるがゆえに、見たくなってしまいます。


そして話は変わり、
6月にはサッカーワールドカップが開催されます。
これまでこのblogではあえて取上げてきませんでしたが、僕は
無類のサッカー好きです。
正直言って、サッカーが、僕のスケジュールを左右しているくらいです。
なぜなら、手帳を新しく買ったときに最初に埋まるのはひいきにしているチームの
対戦スケジュールですから。
スタジアムに見に行ける試合にはできる限り、足を運んで応援しているようにしています。
そんな自分の趣味を他の人と、一緒に思う存分楽しめるのが、ワールドカップの期間です。
この興奮をより長く楽しめるためにも、日本代表にはぜひがんばって欲しいものですね。


このように2つの大きなスポーツのイベントがある年ですが、
それぞれのイベントには特色があると思います。
それは、”感動”と”興奮”というキーワードです。
よくオリンピックなどのイベントが終わりに近づくと、
テレビ番組等で、「興奮と感動をありがとう」という映像が流れます。
もちろん、どのスポーツにも興奮と感動があるからこそ面白いのですが、
この2つのイベントを大きく分けると、以下のようなイメージに分けられると僕は思います。
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冬季オリンピックは様々な競技で、人間が出せる以上の速度が出るので
競技時間が短く、出てきた結果に心揺さぶられるので感動が多い特徴があると思います。
またワールドカップでは、サッカー自体が心理的な影響が大きいスポーツであり
僅差のまま緊張感が長時間続くので、興奮が生まれてくるのだと思います。

興奮と感動。そんな2つの特色を楽しめる1年がいまから楽しみです。
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by naomedia | 2006-01-05 19:34 | スポーツ