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ミネラルウォーターを楽しむこと
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更新が遅れてしまってすみません。さすがは師走だけあって、更新にできませんでした。

今年もいろいろあった1年でしたが、残りは1週間です。
テレビではこの1年を振り返る番組が頻繁に流れていますね。例年通り、暗い話題が多いですが、そんな話題の方が多くの時間を割いて放送されるのですからある程度はいたしかたないでしょう。
僕の率直な感想としては、今年は例年より多少明るい話題が多い気がします。
景気が少しよくなった世相を表現するためのテレビ局側の“演出”もありますが一時の不景気のどん底というよりは、人々の気持ちに少しゆとりが生まれてきたように、ブラウン管越しには見えてきますね。

今年、世の中でヒットしたものとしては、レッサーパンダの風太くんや、ピチピチの黒い服を着た人が流行っていましたが、僕の身近なところでヒットしていたものといえば、
“ミネラル・ウォーター”ですね。

コントレックスなどの硬水のブームや、ウォーター・バーなどは3年程前からありましたが、
多くの場合健康のために飲む水は自宅で飲むものでした。
それが最近は、自宅だけでなく“携帯”するものへと変化していったように思えます。

そしてその反動を受けたのはお茶業界でしょうか。
今年も新製品が多々投入されてきましたが、全体的に緑茶ブームが少し沈静化してきたように思えます。
各社の主力が絞れてきたせいか、まるっきり新しい新製品というよりも、多少のモデルチェンジが頻繁に行われていたように感じます。そして、それら新製品のお茶のスペースを少しずつ侵食してきたのがあまり見慣れない海外のミネラルウォーターです。


ただこんな話を書いている僕自身は、日本にいる限りはあまりミネラルウォーターは飲まないですね。別に甘い飲み物が好きなわけではないのですが、
日本の水道水は十分普通に飲めますから。
僕がサンフランシスコに滞在していたとき、初めて向こうの水道水を飲んだときに
味の違いに驚かされました。もちろん硬水であるということも考慮していますが、
その味を例えるなら、コップの中にまだ洗剤が残っているのに水を入れてしまった感じです。
そしてどことなくプラスチックのような匂いと味がしたのを覚えています。

そのときは、驚いて隣にいたアメリカの友人にこの水、味が変だよって言ってしまいました。
すると彼は、「普通だよ、何がおかしいの?」と不思議な顔をしていました。

それが普通の水道水とわかった後は、慣れなきゃいけないと何度かトライしましたが、
残念ながら無理でした。
それからというものスーパーにいったときは毎回、クリスタルガイザーを
4リットル買うようになりました。これが重くてつらかったんです。

ここまで、水での苦労を味わえば、よくアメリカ映画に登場する大きな水色のボトルに水を入れて宅配している水を売るサービスが納得できましたね。
水道水を飲みたくないと思うと、飲み水がないという状況と同じになってしまいとても大変なんですよ。考えてみると、私たちが普段自宅で飲んでいる麦茶なども元は水道水なんですよ。
その量を考えると普通の家にでも水を宅配する会社が成り立つんですね。

このようにミネラルウォーターが普及していると、ミネラルウォーターは安いイメージを
持つかも知れませんが、ペットボトルの価格で比較するとそこまで大きな違いはありません。
種類もたくさんありますが、水を楽しむという感覚はあまり持っていないみたいですね。
お気に入りの銘柄はそれぞれあるようですが、それも1ケースで買うときの目安程度です。

そのように考えると日本人が世界中から、水を集めて、ダイエットなどの目的に限らず
口当たりを楽しんでいる様子を見ていると、水に困っていない環境があることと、水をより楽しんでいるように見えます。

e0011904_021467.jpg味ではなく、口当たりを楽しんでいる様子を見ていると、人間に最も大切なものでありながら嗜好品を楽しんでいるかのように見えてきます。
アメリカの人たちから見れば、へんなことなのでしょうが、この味のほとんどないものに、こだわりを持ち楽しんでいるところが、日本人が持っている物の本質を楽しむ心であり、繊細なものに気がつくいいところですね。

取れた土地柄や環境によって生まれる味の違いという繊細な部分を楽しむというのは、日本料理で使われる、だしを楽しむ感覚に近いように思います。
このように考えてみると、山の中を何百年も通りミネラルを吸収して湧き出てくる水を飲みたくなる理由は、人間には決して作り出せない、体が味わう
”うまみ”に惹かれているからではないでしょうか。
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by naomedia | 2005-12-24 22:23 | カルチャー・エデュケーション
落語の面白さ
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僕がこのblogで書いてきたものは、アメリカ文化の紹介が多いのですが、
今日はテーマを変えて、日本の文化である落語についてお話してみたいと思います。

皆さんは「古典落語」と聞いてどんなものをイメージしますか?
難しい・古い・言葉がわからない・昔の文化がわからないと楽しめない・・・
そんなイメージを持っているのではないでしょうか。
実はこのイメージ、僕が最近まで持っていたものです。
それ以前に、そもそも落語自体にあまり興味がなかったともいえますね。

それが先日、落語を配信しているポッドキャスト<※1 画面の下に説明をつけておきます>「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」と出会い、聞いてみたところ、イメージが180度変わりました。
これがとても面白いんですよ。

今までもテレビなどでやっている落語を聞いたことがありますが、
話の途中から聞くことばかりだったので、物語がつかめず楽しめないものでした。
そのようなことから”難しい”のイメージがついてしまったと思うのですが
今回取り上げる「ぽっどきゃすてぃんぐ落語」は
若手の落語家が、最近の社会の話から入り、
わかりやすい言葉で自然と落語の世界に引き込んでいってくれます。
ぽっどきゃすてぃんぐ落語はこちらからアクセスできます。

一見、若者には受け入れにくい落語を、ポッドキャストという新しいメディアを使い
いつでも好きなときに、無料で楽しめるをサービスとして浸透させる。
ポッドキャストのよさを紹介するために強力なコンテンツが欲しいメディア側と、
より多くの人に落語のよさを紹介して、新しいお客さんを獲得したい落語家側の
熱意が見事なコラボレーションとなって、面白い番組を作りあげています。


このポッドキャストで紹介されているものは簡単なものが多いので、とても聞きやすいのですが、題目によっては古い言葉が多く難しいものもあります。
これからはじめて聞く人に、僕がオススメするのは、
11月23日に更新された三遊亭遊馬さんの「転失気」です。
とてもわかりやすい内容で、雰囲気も味わえ、笑えますよ。
「転失気」はこちらから聞くことができます。

iPodに入れても楽しむのもいいのですが、僕は、毎日チェックしているwebを見ているときに
BGMにこの落語を聞くのが好きです。
時間的にも気分的にもリラックスできて楽しめるからです。

落語を聞き始めて気づいた一番の魅力は、なんといっても落語家の豊かな声の表現力です。
声一つで、複数の登場人物を描き出すだけでなく、遠近感も演出し、映像がなくてもそこに空間が生まれます。
このことが、聞き手の僕たちを別の世界へと連れて行ってくれんです。
これはすごい技術ですね。日本が誇るすばらしい文化だと思います。

そして魅力はもう一つあります。
それは練りこまれたストーリーです。
落語のストーリーは、わかりやすい構成で、聞き手を楽しませてくれます。
このシンプルな構成は、茶道や華道に似た日本独自の美しさを感じさせてくれていると僕は感じています。

そして毎回話の中心となっている、"人情"が心を暖かくしてくれます。
隣近所の人間関係が軽薄なこの時代に、何かホッと和ませてくれる味わいをぜひ楽しんでみてはいかがでしょうか。
もし今まで、落語に興味のなかった人は、きっと僕と同じように何か新しい発見に出会えるとおもいますよ。


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Podcastとは、わかりやすく言えば音声Blogです。
音声で配信し、更新を続けますので聞いてみるとラジオ番組のようになります。
これまでもネットでの音声配信といえば、インターネットラジオなどがありますが、
配信方法に大きな差があります。
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従来のネットラジオはストリーミング放送をしていたので、パソコンのそばにいないと聞けませんでした。
(データも常に送られて来ては消えてしまうので自分の手元に残しておくこともできません。)
また、常に流しっぱなしの番組もあるため、自分がアクセスしたときにその番組の最初から聞けるとも限らない状況が起こっています。

しかし、今回取り上げたポッドキャストはこのストリーミングの方法とは違い、
最初にデータを全てダウンロードしてしまうので、いつでも自分が好きなときに聞き始めることができます。
またデータを自分で保存することが可能なので、iPodなどのメディアプレーヤーを使用するとパソコンがない環境でもいつでもその番組を聞くことができます。

誤解がないように説明しますと、ポッドキャストはiPodがないと聞けないわけではありません、普通にパソコンでページにアクセスすれば、今までのネットラジオと同様に聞くこともできます。
もし、より便利に使いたいのでしたらば、
前回の記事で紹介した、無料の音楽ソフト、iTunesを利用することをオススメいたします。
iTunesに搭載されているPodcastの機能を利用すると
更新された音声データをパソコンが自動的に収集し、自分のパソコンにダウンロードし保存くれます。
この機能とiPodを使うと、iPodをパソコンに接続したときにiTunesが起動し、更新されたデータを収集。そして自動的にiPodに保存してくれます。
すると、次の日電車の中などでiPodのメニューを見ると
すでに新しい音声のデータが入っているという仕組みです。
落語以外にも語学レッスンやニュース、音楽情報などいろいろありますので
試して見てください。
僕のオススメは、落語と英語のレッスンですね。
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by naomedia | 2005-12-04 23:57 | カルチャー・エデュケーション