大統領選挙から早1週間が過ぎようとしています。 一体どの候補が選ばれるのかハラハラしながら過ごしていた1日が なぜかとても昔に感じられます。 選挙後は授業でも選挙の話題が導入部分等で使われます。 そのときに話題になったものの1つで、 「どのように開票ニュースを見たか?」ということについて 今回は少しフォーカスを当ててみたいと思います。 一体、開票の時間帯を他の人がどのように過ごすのかわからず 僕はパーティが開かれそうなところを見て歩いたのですが、 結局どこに行っても空振りで、しょうがなく家に帰ってテレビを見て過ごしました。 結局多くの人は各寮のロビーにあるテレビ等で、5人〜10人くらいで見ていたようです。 中には25人以上の人と見ていた人もいたようですが、それはまれでした。 やはりスポーツとは違い、個人の思想が関わる問題なので大勢で集まるよりは気の合うメンバーで見ていたようです。 面白いことに1人で見たという人は誰もいませんでした。必ず誰かと一緒に見たいという気持ちが確実にあった証拠だと思います。 ただ興味深いのは誰と見たかではありません。 何を使って見たかです。 クラスの60%以上がテレビだけではなく、膝の上にノートPCを載せてインターネットも同時に見ていたというのです。 僕もまさにその1人でした。 理由は以下のものです。 1、どの州をどちらの党が取ったのかをNewYorkTimesのリアルタイム速報で見ていた(僕もこのサイトで見てました) 2、カリフォルニア州独自の投票で非常に関心が高かった、同性間の結婚の是非を投票したProp 8 の問題についてCNN.comでみていた。(僕もこのサイトで見てました) 3、自分の住んでいるカウンティー(郡)がどちらに有利になっているのかをみていた。 この3つが大きな理由でした。 ただ、僕が驚いたのはこれと同時に使われていたメディアがFacebookであったということです。 Facebookはアメリカで言うmixiの位置づけにあります。ただ活気がまるで違い、次から次へと各個人から新しい情報が流れてきます。 開票速報をテレビで見て、 マケイン氏が敗北宣言のスピーチをするとその後すぐに、 何人もからスピーチに対しての意見が投稿され、オバマ氏の勝利宣言でも同じことが起こりました。 そして、2のProp 8の問題には僕も関心があり、情報を知りたかったのですがテレビは全米生中継が多く、州の投票に関しては流してくれません。 そこでどこのサイトを見れば状況がわかるのか困っていると、 友人がFacebookに現在の状況の載っているサイトのリンクと彼の意見を投稿し、それで僕も状況を確認することができました。 テレビがこの問題の状況を放送する30分も前の出来事です。 なので、上記の3つに理由が絞られ、多くの学生が同じサイトを見ていたことにSNSの影響があったとみています。 テレビではシカゴから流れてくるオバマ氏の状況、また各地の状況を把握するためにCNNを見て、ローカルの情報はインターネットで確認、 同時にネットを使って自分の意見を友人と共有という、 棲み分けをそのときにみんながそのとき同時にやっていたのです。 誰が声をかけたわけでも、以前に似た経験があったわけでもないにもか関わらずです。 しかも経験の共有は、個人のインターネットを通して国内に限らず、 世界中にすぐ発信されました。 その場ですぐにイタリアの友人に連絡を取ったという人もいれば、僕のように日本に向けてすぐにmixiに記事を投稿した人もいるのです。 確実にインターネットがリアルタイムのメディアとしても、 力を持ったことをみんなが認めた象徴的なことでもあり、多くの人が情報を受けるだけでなく発信する側にも回っていることが興味深いです。 僕は家で見ていたので、もしFacebookがなければ、確実に他の学生と同じ経験を共有できずにいたと思います。
by naomedia
| 2008-11-11 17:53
| アメリカ
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